クッションフロアの上からクッションフロアは貼れますか? DIY

クッションフロア上張り Q&A

クッションフロアはとても塩ビ系の床材の中でも特にリーズナブルな床材ですし、素人のDIYでも扱いやすい(施工しやすい)材料なのでとても人気ですよね。

クッションフロア上張り

 

クッションフロアの二重貼りについて解説します

我々のような内装工事のプロが、クッションフロア貼りの工事の依頼を受けた時でも、時と場合によっては、クッションフロアの二重貼りをすることはあるんです。

なので、DIYでクッションフロアを貼る時は、下地の条件さえ良ければ、クッションフロアの上からクッションフロアを張ったほうがキレイですし、楽ですのでオススメです。

 

古いクッションフロアを剥がさずに上貼りする場面とは?

では、どんな場面で古いクッションフロアを剥がさずに、新しくクッションフロアを貼るのか書いていきますね。

 

一枚目のクッションフロア剥がすのが困難な時

30年以上前までの話しですが、クッションフロアを貼る時に、とても強力な接着剤でクッションフロアを貼っている時代が有りました。

とても強力な接着剤でクッションフロアを貼り付けますから、クッションフロアを剥がす時は、なかなか剥がれずにめちゃくちゃ大変なのです。

無理やり剥がしますから、下地を傷つけたり、クッションフロアがきれいに剥がれないで、クッションフロアのカスが残ったりして下地処理が出来ないくらいボロボロの床下地になったりします。

下地がコンクリートなら、床材を剥がす機械で剥がしたりしますが、コンパネで出来ている下地の場合は人間の手で剥がすコトになりますので、もう超大変なのです。

だから、コレは剥がすのが大変だなって言う時は、お客さんに説明してクッションフロアの上からクッションフロアを貼ることがあります。

高さに余裕があるとき

上記の理由に加えて、床材を剥がすと下地が汚くなってしまい、次に貼るクッションフロアの表面がボコボコに見えてしまうことがあります。

クッションフロアは住宅用だと1.8ミリしか材料の厚みがないので、ちょっと下地にホコリなどが残っていれば、それが目立つのです。

そのボコボコ見えてしまうのが嫌なので、1枚目のクッションフロアの上から新しくクッションフロアを貼ったほうが、そもそもの下地がきれいなので、新しくクッションフロアを貼れば、とてもきれいに貼れます。

その時に注意するべき点として

・クッションフロアの上から貼ってもドアの下に余裕があるか?
これは必ず確認が必要です。
稀に、今のクッションフロアと扉の下の隙間がギリギリの場合があったりしますから、2ミリ程度の厚みが増されますので、その厚みのせいで扉の開閉に影響が出る場合があるので注意しましょう。

予算がない時

お客さん自信がDIYで貼るのでアレば、材料費しかかからないと思いますが、内装工事業者にクッションフロア貼りを依頼すると、当然工事費用はかかりますよね。その作業の中には、既存クッションフロア撤去費用というもがかかってきますので、クッションフロアを剥がす作業を省くと、その分の費用が浮くってことになります。

どうしても安く仕上げてほしいので、今のクッションフロアは剥がさないでクッションフロアの上からクッションフロアを貼って欲しいとの要望は条件をクリアできていれば可能です。

クッションフロア上貼りのメリットとデメリット

クッションフロアの上からクッションフロアを貼る場合、どんなメリットとデメリットがあるのかまとめて見ます。

メリット

・一枚目の床材を剥がさないので予算削減できる
・一枚目の床材を剥がさないので下地がキレイな状態で貼れる
※一枚目の床材の状態によります。
・剥がさないので工事時間が早い

デメリット

・高さに制限があるケースは無理
柔らか過ぎて陥没して机や椅子や家具の足跡がのこってしまう。

柔らかくなり過ぎて陥没してしまう

住宅用のクッションフロアの厚みは1.8ミリですから、クッションフロアの上からクッションフロアを貼ると倍の3.6ミリに厚みがなります。

ダダでさえ柔らかいクッションフロアなのに、更に倍の厚みになると、すごく柔らかさは確かに出るのですが、その分、椅子や机などの脚が点で荷重がかかってしまい、クッションフロアが陥没してしまうのです。

そうするとどうなるかって言うと、陥没したクッションフロアはもう、もとには戻らずに、机をどかしても陥没の跡は残ってしまうのです。

まあデメリットといえばコレくらいでしょうか。

しかし、3枚の上貼りは流石に聞いたことは有りませんので、クッションフロアの上からクッションフロアを貼るのは二枚までにしておいたほうが良いかもしれませんね。

 

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