大手ハウスメーカー物件で「勝手に補修」がNGな理由

内緒で飼育しているペットが賃貸マンションの壁をかじってしまった際、多くの人が「自分で直せばバレないかも」と考えます。
しかし
そもそも知識のない人に完璧な補修など出来るわけもなく・・・・さらに言えばその賃貸マンションが大手ハウスメーカー施工の物件なら、その行動は逆効果です。
なぜ自力補修や私たちの様な一般業者への依頼を避けるべきなのか。
ペット補修工事の事例多数こなしてきた内装のプロの視点から解説します。
【結論】大手ハウスメーカー物件は「勝手に補修」ができない
賃貸物件でペットが壁を傷つけた場合、最もやってはいけないのが「内密に直そうとすること」です。特に大手ハウスメーカーの物件では、弊社も含めて一般の補修業者が「うちは手が出せません」と断るケースが多々あります。
何故か?
理由:メーカー独自の「特注壁紙」を使用しているから
積水ハウス、大和ハウス、旭化成(ヘーベルハウス)などの大手メーカーは、市販されていない「独自開発の壁紙(オリジナルクロス)」を標準仕様としているケースが多いのです。
その場合、いくら私どもが仕入れてほしいと言っても、そうは問屋が卸さないって話。
業界内で色々な成約が有るのでそれは無理を言うこともできませんので仕方ないのです。
材料が手に入らない以上はどうしようもないので、補修はできませんってことになるのです。
当然ですが一般の表具店やホームセンターでは大手メーカーが使っているような同じ材料は仕入れられません。
素人考えで、似た色の市販品を貼っても、厚みやエンボス(凹凸)が異なるため、プロの目で見れば一発で「補修跡」だと分かります。
知っておきたい「勝手に直す」ことのリスク
「バレなければいい」という考えで補修を強行すると、退去時に多額の損失を被る可能性があります。
二重の修繕費用が発生する
勝手に直した箇所が純正品でないと判断された場合、管理会社はそれを「不適切な補修」として認めません。
あなたが補修業者に支払った費用と退去時に管理会社から請求される「純正品での張り替え費用」 この二重の支払いが発生し、結果的に大損をしてしまいう可能性も出てくるのです。
必ずとは言い難いですが、そうなっては大変ですからね。
契約違反(善管注意義務違反)に問われる
傷を隠蔽しようとする行為は、借り主の「善管注意義務(借りたものを適切に管理する義務)」に反するとみなされることがあります。正直に申告するよりも心象が悪くなり、敷金返還などの交渉で不利になる恐れがあります。
ペットによる壁の損傷、今すぐ取るべき「3つの行動」
焦って業者を探す前に、以下のステップで対応を進めてください。
① 火災保険(家財保険)の契約内容を確認する
「不測かつ突発的な事故」として、保険で補修費がカバーできる場合があります。
「ペットによる汚損・破損」は免責(対象外)となっているケースが多いですが、契約プランによっては一部補償される可能性があるため、まずは証券を確認しましょう。
② 管理会社へ正直に状況を報告する
これが最も重要です。
「犬が壁をかじってしまった」と正直に連絡してください。
大手メーカー物件には、純正部材を扱う指定のメンテナンス会社が必ず存在します。
指定業者に直してもらうのが、大手メーカーの物件に入居している人にとっての原状回復における唯一の正解です。
③ 「ペット不可」物件なら覚悟と誠実な対応を
もし「ペット不可」の物件で内緒で飼っていた場合、事態はさらに深刻です。
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違約金の発生: 契約違反による退去や違約金を請求されるリスクがあります。
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隠蔽は不可能: 壁の傷だけでなく、臭いや抜け毛などでプロの目は欺けません。早めに白状し、誠実に謝罪することが被害を最小限に抑える唯一の道です。
失敗しないために:入居前に確認すべきリテラシー
今回のトラブルを繰り返さないために、次回以降の物件選びでは以下の視点を持ちましょう。
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壁紙の汎用性をチェック: 独自部材を多用する大手メーカーよりも、一般の壁紙(量産品)を使っている物件の方が、退去時の補修コストを抑えやすい傾向にあります。
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ルールの再確認: 「ペット可」であっても、どの程度の損傷までが許容範囲か、特約事項を入念に確認しておくことが身を守ることに繋がります。
まとめ
大手メーカーの賃貸物件は成約があるのを承知しておくことが大事です。
それとペット不可の物件では絶対に内緒でペットを飼育しないようにしましょう。

