ペットを内緒で飼うリスク

賃貸住宅で猫を飼っていて、壁紙を爪とぎされてしまった。
そんなとき、まず頭に浮かぶのは「これ、退去のとき大丈夫かな…」という不安だと思います。
実際、猫による壁の傷は、原状回復の対象として扱われやすい傷です。国土交通省の案内でも、飼育しているペットによる壁などの傷は、借主側の負担になり得る例として示されています。
ただし、ここで大事なのは、焦って自分で雑に直すことが正解ではないということです。
見た目だけを取り繕った素人の中途半端な補修は、かえって不自然になり、退去時に余計な指摘やトラブルにつながることがあります。
大切なのは、傷の状態に合った方法で、部屋をきちんと整えておくことです。
猫の爪とぎ跡は部分補修では不十分
猫の爪とぎで傷んだ壁紙は、表面が少しめくれているだけに見えても、実際には広い範囲で傷みが出ていることがあります。
たとえば、
こんな状態だと、一部だけ張り替えても周囲との違いが目立ちやすくなります。
壁紙は、素人の人には全部同じ白っぽい色に見えても、実際には柄の細かさ、凹凸、光の反射経年による色の変化がそれぞれ違います。
だから、傷んだところだけを切って直しても、そこだけ新しくなって見えて浮いて見えたり、継ぎ目が不自然に見えたりしやすいんです。
そもそも違う壁紙の種類をパッチワークで貼って補修してなんの意味が有るのでしょうか。
引き渡しのときに立会に来た不動産会社の人に「ここに補修の跡がありますよ」ってわざわざ教えていることと同じですよね。
つまり、猫の爪とぎ跡がある壁紙は、部分補修できるかどうかより、部分補修して自然に見えるかどうかで判断しないとだめということです。
現実的な対応は「天井を除く壁の全面張り替え」
こういうケースで現実的なのは、天井を除いた壁部分を張り替える方法です。
傷がついた面だけ張り替える方法もゼロではないですが、隣の面との色差や質感差が出ると、結局そこだけ違和感が残ります。
傷を隠すための補修が、逆に直した跡として目立ってしまうわけです。
その点、壁部分を全体的に張り替えておけば、
というメリットがあります。
ここは費用だけ見たら「部分補修の方が安そう」に感じるけど、実務では中途半端な補修の方が結果的に損になることも少なくありません。
入居年数が2年以上の場合がやっかい
今部屋に張っているのと同じ壁紙が手に入らない。
もうひとつあるのがこの問題です。
あなたが入居してから2年以上経っている場合、今お部屋に張ってある壁紙とまったく同じ品番が、すでに流通していない可能性があります。
壁紙の見本帳は2年周期位で定期的に切り替わるため、数年前のクロスがそのまま手に入るとは限りません。
そうなると、実際の対応としては、今のお部屋の雰囲気に近い柄・近い色味の壁紙を選んで、壁面全体を張り替えるという方法になります。
この方が、無理に近い品番を探して一部だけ合わせるより、仕上がりとして自然です。
同じ壁紙ではありませんが、すべての壁紙が統一されてキレイになりますから、見た目の違和感も出にくく、補修感を抑えやすいです。
大切なのは「隠すこと」ではなく「火種を減らすこと」
ここは誤解されたら困るので説明しておきますが、この話は隠してごまかしましょうという意味ではありません。
原状回復をめぐるトラブルについては、国土交通省もガイドラインを出していて、通常損耗や経年変化は原則として借主負担ではない一方で、故意・過失や通常使用を超える損耗は借主負担になるという考え方を示しています。
さらに
原状回復トラブルは多く、ガイドラインはその未然防止と迅速な解決を目的に作られています。
つまり責任がある傷はきちんと整える、でも不自然な補修跡を残して、余計な張り替えや過大な請求の口実を増やさないこの考え方が大事なんです。
雑な部分補修や、明らかに違う柄の貼り継ぎは、退去時に見た相手からすると「他にも問題があるのでは」と思われやすい。
逆に、部屋全体としてきれいに整えておけば、少なくとも見た目の不自然さによるトラブルは減らしやすくなります。
退去前に整えておく意味
退去時の原状回復は、傷があるかないかだけやなく、どんな状態で引き渡すかでも印象が変わります。
猫の爪とぎで傷んだ壁紙を放置したままやと、
といった形で、張り替え範囲や印象が悪化しやすいです。
だから、気になる傷がある場合は早めに状態を見て、部分補修で済む話なのか、壁全面で整えた方がいいのかを判断することが大切です。
特に猫の爪とぎ跡は、見た目以上にごまかしがききにくい傷なので、安さだけで方法を選ばないほうが良いですよ。
せっかく費用を掛けたのに、こういった事例が少ない経験のない業者だとトラブルになりかねませんし、仕上がりも満足行くものにしてもらえないので、結局指摘されてしまって元も子もない状態になりかねませんからね。
まとめ
猫の爪とぎで壁紙が傷んだ場合、部分補修で自然に直せるとは限りません。
むしろ、実際には部分補修が不自然になりやすく、天井を除く壁部分を張り替える方が、仕上がりとして現実的なケースが多いです。
また、入居年数が2年以上経っていると、今張ってある壁紙と同じものが流通していないことも珍しくありません。
その場合は、今の部屋に近い柄・近い色の壁紙を選んで、壁面全体を整える方法が有効です。
大切なのは、見た目だけ取り繕うことではなく、
退去時に余計な補修跡やトラブルの原因を残さないことです。
猫の爪とぎ跡でお困りの方は、まずは現状を確認し、部屋の状態に合った方法で整えることをおすすめします。
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猫の爪とぎによる壁紙の傷みは、部分補修では違和感が残ることも多くあります。
当社では、現地の状態を確認したうえで、仕上がりとお部屋全体のバランスを見ながら、適した張り替え方法をご提案しています。
退去前の壁紙補修や張り替えをご検討の方は、通話料無料のフリーダイヤル 0120-713-504お気軽にご相談ください。

